2022年2月24日にロシアはウクライナに対する軍事侵攻にふみきりました。
心情面だけでなく日本でも物理的な影響が発生しており、特に生活に身近なガソリン代の高騰で影響を改めて実感している方も多いのではないでしょうか?
ロシアは世界の石油輸出量の2割、天然ガス輸出量の4割を占めている資源国で、燃料の高騰は今後も長引くことが予想されます。 燃料代があがればさまざまなモノの価格が高騰するだけでなく、電気が足りないというような当たり前にあるモノがなくなってしまう可能性もあります。
こういった情勢の変化を含め、2022年現在の太陽光発電の状況についてまとめましたので、ぜひ最後まで読んでいただけたらと思います。

FITとは

太陽光発電の語るにはFITはとても大切です。
FITとはFeed-in-tariffの頭文字を取った言葉で『固定価格買取制度』のことをいい、再生可能エネルギーで発電された電気を国が定めた価格で一定期間電力会社が買い取るように義務づけたものです。
この制度があることで、太陽光発電を設置する場合の収支計算がとてもわかりやすくなっています。

FIT制度ができた背景

FIT制度ができた背景として、日本国内でのエネルギー自給率の低さや地球温暖化対策があり、日本は世界でも有数のエネルギー消費国でありながらそのほとんどのエネルギーを輸入に頼っています。日本にはエネルギー資源がかなり少ない国なので、再生可能エネルギーを使った太陽光発電を推進する必要がありました。また、石油などの化石燃料は発電時のCO2発生量が多く、CO2排出量を下げるという意味合いもふくめてFIT制度が作られました。

売電価格

FITで定められている売電価格は1年ごとに2〜3円ずつ下がっています。
太陽光発電の導入を検討されている場合はできるだけ早めに導入するほうがお得になります。

年度売電価格
2016(平成28)年度31円/kWh
2017(平成29)年度28円/kWh
2018(平成30)年度26円/kWh
2019(令和元)年度24円/kWh
2020(令和2)年度21円/kWh
2021(令和3)年度19円/kWh
2022(令和4)年度17円/kWh
2023(令和5)年度16円/kWh

また設置容量10kWh以上を対象にFIT制度が2020年に変更されています。
従来の制度ではソーラパネルの設置容量が10kWh以上の場合は「全量買取制度」が適用されて、全ての発電電力を売ることができましたが、2020年の変更後は10kWh〜50kWhの場合は「余剰電力買取制度」が適用されるようになりました。また発電電力の「30%以上を自家消費」する必要があり、30%を下回る場合は売電権利を失ってしまう可能性があります。

これからの売電方法は?

以上のことから、「発電した電力を全て売って自宅で使用する電気は電力会社から供給する」という方法から、「発電した電力を自宅で消費し、余った電力を売る」という考え方に変わってきたということです。

実際にご自宅で計算する場合は以下の計算方式になります。

従来の計算方式収入【発電量×FIT売電価格】- 支払【電力会社からの請求】
これからの計算方式(発電量 – 使用電力)×FIT売電価格

まずは自宅の電気代を0円にして追加で少しお金をもらえるというふうになっていきます。
では実際に太陽光発電だけで自宅の電気代を0円にする事なんてできるのでしょうか?

発電量と使用量

一般家庭での電気使用量は?

年間の電気消費量平均

環境省2017年調査『家庭でのエネルギー消費量について』
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/kateico2tokei/2017/result3/detail1/index.html

近畿地方の平均4,108kWhとなっています。
2017年のデータで少し古いですが、省エネ化は進んでいますのでこの基準で考えれば余裕を持てるかと思われます。

太陽光パネルの年間発電量

JPEA(太陽光発電協会)によると太陽光パネル1kWhあたりの年間発電量は約1,000kWhとされていますので、近畿地方の平均4,108kWhで単純に計算すると4.2kWhで自宅の電力がまかねることになります。

ただ太陽光パネルは昼夜・季節・天気などで発電効率が大きく変わりますので少し余裕を持って計算しておくほうがいいでしょう。

自宅にのせられるパネル量

パネルには色々な種類がありますが、取扱の多いXSOL(エクソル)の家庭用パネルを参考にしてみてください。

計算方法としては公称最大出力×パネル数で1戸の発電量が算出できます。
例)公称最大出力300W×パネル20枚=6,000(6kWh)

公称最大出力380W300W275W
画像
サイズ1755×1038×35mm1430×1038×35mm1735×765×35mm
モジュール変換効率
(1m2当たりの変換効率)
製品の性能を表す数値で高いほうが性能が高いとされています。
20.9%20.2%20.7%

変換効率の高いパネルから置いていき、隙間にサイズの小さいものをはめていくことで、ご自宅での最大の発電量を計算できます。

設置例

延べ床面積:約54.5m2
パネル黒:公称最大出力380W
※1 隙間が少なく配置できない可能性がある。
※2 サイズの小さい物で隙間を埋めている。

この場合

パネル黒(380W)が16枚で6.08kWh

※1を追加で7.6kWh
※2を追加10.6kWh

が発電量の目安として計算できます。

パネル設置費用の相場

太陽光パネルの設置費用は2021年の時点で1kWhあたり28万円と言われていますが、パネル以外のシステム等の費用が含まれますので、設置容量が少ない場合の1kWhあたりの金額は高くなり、逆に容量が多いと少なくなります。

設置容量設置費用相場
3kW84万円
5kW140万円
7kW196万円
9kW252万円
10kW280万円

安定させるには蓄電池がおすすめ

太陽光で発電した電力家庭で消費するには安定した電力供給が必要になります。
発電量の少ない夜間の使用を安定させるには昼間の電気を溜め込む必要があります。また、天候の悪い日が続いた場合でも蓄えた電力を使用できるので太陽光発電と蓄電池は合わせて使う事で大きなメリットがあります。

蓄電池の費用相場

2021年時点で住宅用の据え置き蓄電池を設置する場合の費用は本体を含め約100万円〜300万円が相場です。
最近はHUAWELなどから低価格帯の蓄電池が発表され、またモニターを設置せずにスマホで一括管理するなるどの方法で価格を抑えて導入することも可能になってきております。

電気自動車を蓄電池として使う

電気自動車を蓄電池にするという方法もあり近年とても人気のあります。
電気自動車を蓄電池として使う「V2H(Vehicle to Home)」に対応しているかを確認する必要があります。

電気自動車は基本的に家から自動車に電気を送ることはできても自動車から家に電気を送ることはできません。これを双方向で送信可能なシステムを構築するためにV2H対応の機種で揃える必要があります。

こんな場合にお勧め

・電気自動車に買い替えるタイミングと太陽光が一致する。
・大容量の蓄電池を考えている

上記の場合には蓄電池ではなく電気自動車を蓄電池としての利用をお勧めします。

ジェイジェイでの太陽光発電

費用相場をお伝えしてまいりましたが、ジェイジェイドリームでは太陽光発電設置業を20年以上前からはじており、相場よりもお安く提供できる準備ができております。相場よりも1割から2割下げてお伝えできるかと思いますので、相見積りでも構いませんのでぜひお気軽にご連絡ください!

最近の商品の高騰・品薄による影響

コロナ・戦争の影響により商品の高騰・品薄が続いており、お見積りいただいたタイミングで急な価格変動や部品が入らないと言った事態に陥る可能性があります。

完工のタイミングなど少し余裕を持ってご連絡いただくことおすすめします。

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