2022年度では応募が殺到し、予定よりもかなり早く予算に到達し終わってしまった「こどもみらい住宅支援事業」とほとんど同じ内容の『こどもエコすまい支援事業』がスタートしました。

「こどもみらい住宅支援事業」のさまざまな人やリフォームに適用できる多様性と申請書類の少なさは今回も引き継がれており、終了予定よりもかなり早く予算に到達することが予想されます。

本記事では、話題の『こどもエコ住まい支援事業』を使ったリフォームについての内容をまとめました。

こどもエコすまい支援事業とは

参照:https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000215.html

こどもエコすまい支援事業は子育て世帯や若者夫婦世帯が性能の高い住宅に住むことを支援し、2050年にカーボンニュートラルを実現しようというものです。ここでいう性能の高い住宅とは耐震強度や省エネ性能のことを言っており、その性能を向上させるリフォームのほとんどが対象となっています。

また、事業名から子育て世代などに限った補助金だと思われがちですが、リフォームでは全ての方が対象となっており、子育て世帯や若者夫婦世帯であれば上限が増額されるというものになっています。

2022年の「こどもみらい住宅支援事業」に間に合わなかったという方は、『こどもエコ住まい支援事業』を使って早めに申請してみてください。こどもみらい住宅支援事業からの変更点は以下の通りです。

こどもみらい住宅支援事業こどもエコすまい支援事業
対象必須①窓・ドアの断熱改修
②外壁・屋根・天井・床の断熱改修
③エコ住宅設備(築電池も含む)
①窓・ドアの断熱改修
②外壁・屋根・天井・床の断熱改修
③エコ住宅設備
任意④子育て対応改修
⑤防災性向上改修
⑥バリアフリー改修
⑦空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
⑧リフォーム瑕疵保険への加入
④子育て対応改修
⑤バリアフリー改修
⑥空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
⑦耐震改修
⑧リフォーム瑕疵保険への加入
補助額工事内容に応じて定額工事内容に応じて定額
最大補助金額通常 30万円
子育て世帯又は若者夫婦世帯+15万円
安心R住宅購入+15万円
通常 30万円
子育て世帯又は若者夫婦世帯+15万円
安心R住宅購入+15万円
公付申請期限遅くとも2023年12末まで

補助対象者は?

補助額上限
通常(世帯は関係なく全ての方が申請できます)30万円
子育て世帯・若者夫婦世帯+15万円
※新規で住宅購入とセットでの申請はさらに上限額が15万円プラスになります。
子育て世帯・若者夫婦世帯とは

子育て世帯・・・2022年4月1日時点で18歳未満の子供を有する世帯
若者夫婦世帯・・・2022年4月1日時点で、夫婦のいずれかが39歳以下の世帯

※こどもみらいでは申請時点の年齢を基準にしていましたが、今回は2022年4月1日時点と変更されています。

補助対象期間

契約期間問われません
着工期間2022年11月8日以降に着手したリフォーム
交付申請期間2023年3月下旬〜2023年12月31日
予算上限に達すると終了
※かなり早い段階で予算に達すると予想されます。

補助額

1戸あたりの補助額の上限:30万円〜60万円
(若者夫婦世帯、子育て世帯でそれぞれ+15万円)
申請可能な最低補助額:5万円

最低でも5万円以上の補助金がもらえるようなリフォームが対象となっており、若者夫婦世帯で子育て世帯に該当しない場合は補助額の上限は45万円となっています。補助対象工事には「必須」「任意」があり、「任意」を最低でも1つ選ぶことで「任意」のリフォームが対象となります。


開口部の断熱改修
ガラス交換、内窓設置、外窓交換、ドア交換3,000円~45,000円/枚or箇所
外壁、屋根・天井又は
床の断熱改修
外壁、屋根・天井、床
(部分断熱の場合)
40,000円~151,000円/戸
(20,000円~75,000円/戸)
エコ住宅設備の設置太陽熱利用システム、高断熱浴槽、高効率給湯機27,000円/戸
節水型トイレ、節湯水栓5,000円~20,000円/台
蓄電池64,000円/戸

子育て対応改修家事負担軽減
ビルトイン食器洗機、掃除しやすいレンジフード、
ビルトイン自動調理対応コンロ、浴室乾燥機、宅配ボックス
11,000円~21,000円/戸
防犯性向上
外窓交換、ドア交換
20,000円~49,000円/枚or箇所
生活騒音への配慮
ガラス交換、内窓設置・外窓交換、ドア交換
3,000円~34,000円/枚or箇所
キッチンセットの交換を伴う対面化改修89,000円/戸
防災性向上改修ガラス交換、外窓交換6,000円~37,000円/枚or箇所
バリアフリー改修手すりの設置、段差解消、廊下幅等の拡張、衝撃緩和畳の設置5,000円~28,000円/戸
エアコンの設置空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置19,000円~25,000円/台
リフォーム瑕疵保険又は大規模修繕工事瑕疵保険への加入7,000円/契約

他の補助金との併用は?

補助金は通常併用することはできませんが、今回のエコ窓は3省連携されていますので併用が可能な補助金があります。今後も増えていく可能性がありますが、現段階で代表的に二つの補助金を紹介します。

窓からエコ

正式名称は「住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業」(以下 エコ窓)となっており、経産省と環境省共同で進めている事業で、最も断熱効果の低い窓部分のサッシやガラスの断熱性能を高めるための工事が対象となります。補助額は定額となっていますが、おおむね1/2程に設定されており、物によってはそれを超える補助金を受け取ることも可能になりそうです。窓の部分断熱した場合の省エネ効果も高く2023年最も人気がでるであろう補助制度です。

対象断熱効果の高いサッシやガラス
補助額工事内容に応じて定額
最大補助金額1戸あたり200万円
補助対象期間2022年11月8日から2023年12月31日までに工事請負契約を締結したもの

高効率給湯器

正式名称は「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金」となっております。

対象家庭用燃料電池(エネファーム)1台につき15万円
ハイブリット給湯器1台につき5万円
ヒートポンプ給湯器(エコキュート)1台につき5万円
申請・完了報告期限2024年2月末

お得にリフォーム

リフォームをするなら補助金はせっかくなので活用してみてください。またこの補助金は省エネ性能がかなり上がる工事が対象となっていますので、ランニングコストも大幅に下げることが可能となっています。そのため、長い目でみれば元が取れるようなリフォームにできる場合もございます。補助金の予算が残っているうちに是非ご検討ください!

まとめ

とにかく使いやすい補助金です。何度もいいますが、予算到達で終了してしまいますのでお早めにご相談いただき、最大限おとくにリフォームいただきたく思っています。気にることがございましたらすぐにご連絡ください。

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