電気自動車とV2Hが対象となっているCEV補助金が発表されました。すでに予約はスタートしていますので、「待っていた!」という方はすぐにでもご連絡ください。

本記事では弊社はリフォーム店ですのでV2Hについて詳しく掘り下げていこうと思います。電気自動車の補助金額が気になる方もいると思いますので、最後に少しだけ載せておきます。

V2Hとは

V2Hとは「Vehicle to Home」の略称で、、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)のバッテリーに貯めている電力を、自宅で使えるようにする機器をV2Hといいます。

V2Hを導入することで、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)を住宅用蓄電池として活用できるようなります。

近年の電気自動車(EV)は航続距離が500~600kmなど、かなり長く走れるようになっており、バッテリーもそれに合わせて大容量化が進んでいます。この高機能な蓄電池を持っていながら使わないのは宝の持ち腐れです。そこで、V2Hを導入し、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)の電力エネルギーを効率よく使っていきましょう。

補助金額

予算50億円程度
申請期間2024年3月末~
実績報告2025年1月31日まで
補助金上限額V2H充放電設備
 設備費:上限75万円(補助率1/2)
 工事費:上限95万円(法人)
     上限40万円(個人)
外部給電器
 設備費:上限50万円(補助率1/3)

製品ごとの補助金額※おおよその金額です

メーカー品番定価停電時出力太陽光発電
連動
補助上限額
ニチコンVCG-663CN7498,000円3kVAまで274,000円
ニチコンVCG-666 CN7798,000円6kVAまで399,000円
ニチコンES-T3V11,300,000円6kVAまで650,000円
ニチコンES-T3P11,500,000円6kVAまで750,000円
オムロンKPEP-A1,600,000円6kVAまで750,000円
デンソーDNEVC-D6075オープン価格6kVAまで550,000円
東光高岳CFD1-B-V2H1オープン価格3kVAまで375,000円

申請方法

01
交付申請書類の準備


補助金申請の必要書類

・申請者本人確認書類(運転免許証、役員名簿など)
 ・商品と工事の見積書
 ・写真(建物外観、設置予定場所)
 ・設置場所の見取図、平面図、電気系統図、配線ルート図

02
交付申請書類の提出・審査 

NeV(次世代自動車振興センター)に必要書類をオンラインまたは郵送で申請。
審査期間は1~2ヶ月程度と言われていますが、申請が殺到した場合は審査期間が延びることがあります。

<その後の予定>

③ V2Hの設置工事・支払い
④ 実績報告の申請 
⑤ 実績報告の審査・振込み 
⑥ CEV機器の保有 

太陽光発電とV2Hを連携させるメリット

もともと売電を目的として普及した太陽光発電システムですが、発電した電気は自宅で使用せずに全て売ってしまい、生活で使用する電力ははこれまで通り電力会社から購入するという方法が一般的でした。これは太陽光発電を推進する目的でかなり高単価な買取価格が設定されていたことが理由ですが、現在では売電価格が大幅に下がり、さらに電気代は上がりつづけています。

これまで
電気代<売電による利益
売電の利益で電気代を支払っても
お金が残った
現在
電気代>売電による利益
売電の利益では電気代をまかなえず
追加費用が必要

現在の価格のバランスを見れば、太陽光発電で作った電気は自宅使用する方がメリットがあると言え、それを可能にするために便利な装置がV2Hということになります。

また、SDGsなど環境へ配慮したさまざま制作が作られているなか、住宅ではZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)があります。ZEHとは、家庭で消費するエネルギーと太陽光発電等で発電した創エネルギーとがほぼ相殺される住宅を指しますが、政府は2030年までに新築住宅の平均でこのZEHを実現することを目標に掲げ、導入を推進しています。

こういった流れを受け、住宅やその関連業界も将来を見据えた商品開発を積極的に進めており、V2Hは太陽光発電等のZEHを実現するための一要素となります。

それでは、V2Hと太陽光発電等とが連携することで期待できる具体的なメリットについて紹介します。

1.災害時でのメリット

大規模災害が発生し停電になってしまった場合、
V2Hがない状態であれば、その時点で電気自動車に貯まっている電気を家庭内に送り、照明や空調、携帯電話の充電等に使うことができますが、そんなに長い期間を稼働させることはできません。

一方で太陽光発電とV2Hを連携させていると、停電時でも昼間に太陽光で発電し、余った電気を大容量の電気自動車に貯めておくことができ、発電しない夜間の電力もまかなうことができます。
この循環は長期的に活用できるため、電気使用量と発電量と蓄電池容量のバランス次第では普段と代わりなく暮らしていくことが可能となります。

2.経済的なメリット

発電量がそこまで高くない場合であっても、電気代の高い日中は太陽光発電で発電し余った電気は電気自動車へ蓄電し、夜間は貯めておいた電力を使い、足りない分の電気代も安い夜間料金で使用できるので、光熱費が大幅に抑えられます。

発電量が多い場合は、日中の余剰電力の蓄電で十分夜間も賄えることになります。何日間も天候が悪く日照時間が足りないなどの問題がない限りは電気代は発生しないことになります。

3.環境性のメリット

2で説明したように、電力会社からの電力供給は発生しても夜間になりますので、電力需要のピークを避けることができます。

電力ピーク時は極大化した電力需要に対して、電力会社は化石燃料を燃やす火力発電フル稼働となりますので、ピーク時の電力使用を減らせば化石燃料の消費は減り、CO2の排出量も下がることになりますので、環境面に貢献していることになります。

まとめ

V2Hや電気自動車が補助対象となっているCEV補助金ですが、売電が主流だったた時代から自家消費やZEHが主流に変わりゆく今、特におすすめの補助金となっています。

特にV2Hは予算がかなり少なくなっているため1ヶ月もかからずに終わってしまう可能性もあります。色々と考えていても承認されなければ意味がないので、すこしでも興味のある方はまずご連絡ください。すぐに予約申請の準備をいたします。

【おまけ】電気自動車(EV)の補助金額一覧

電気自動車の補助金も気になる方がいらっしゃると思いますので表にまとめました。

 電気自動車(EV)

車種補助金額
日産 サクラ55万
日産 リーフe+ X、e+ G、e+ アーバンクロム85万
日産 リーフS、X、G78.6万
日産 リーフAUTECH73.2万
日産 アリアB6・B6リミテッド85万
トヨタ bZ4X ZAA-XWAM10、ZAA-YXAM1585万
ホンダ Honda e71.1万
ホンダ Honda e Advance55.5万
マツダ MX-30 EV、Basic Set、Highest Set51.6万
三菱 i-MiEV44.3万
三菱 ミニキャブ41万
三菱 ekクロスEV55万
レクサス Version C、Version L85万
テスラ モデル3 ロングレンジ、パフォーマンス
RWD スタンダード レンジプラス
65万
テスラ モデルS Model S-3D1-L1S-87
Model S-3D1-L2S-87
65万
テスラ モデルX Model X-3D1-L1S-87
Model X-3D1-L2S-87
65万

プラグインハイブリッド(PHV)

車種補助金額
トヨタ プリウス PHV55万
トヨタ RAV4 PHV G、BLACK TONE55万
三菱 エクリプスクロス PHEV55万
三菱 アウトランダー PHEV55万

燃料電池自動車(FCV)

車種補助金額
トヨタ MIRAI232万
トヨタ MIRAI G、Z143.3万
ホンダ CLARITY FUEL CELL238万