春から初夏にかけて、気温が20℃を超える日が増えてくると、見えないところでシロアリが活動を始めます。とくに関西圏のように湿度が高く暖かい地域では、4月〜6月はまさにシロアリ対策の要となる時期です。被害は気づかないうちに進行し、気づいた時には床が沈む、柱がスカスカ……そんな深刻な事態も。今、この時期こそが家を守る第一歩となる点検と予防のベストタイミングです。

シロアリの基礎知識|なぜ春になると活動が活発になるのか?

シロアリは一年中どこかで活動していますが、特に動きが活発になるのは気温が20℃を超える春先から。中でも日本でよく見られる「ヤマトシロアリ」は4月〜5月に羽アリとなって一斉に飛び立ちます。これは繁殖のためで、飛び立ったあと新たな巣をつくり始めます。この時期にシロアリを放置してしまうと、家の内部に新たな被害が拡大してしまう恐れがあります。

シロアリ被害にあいやすい家の特徴とは?

築年数が10年以上経過している家は、シロアリにとって格好のターゲットです。また、以下のような特徴がある家も要注意です。

  • 基礎周辺に水たまりができやすい
  • 浴室やトイレなど水気の多い場所がある
  • 庭に木材や廃材が放置されている
  • 床がギシギシと軋む
  • 湿気が多く、カビっぽい臭いがする
  • 春先に羽アリを見かけたことがある

こうした兆候に心当たりがある場合は、すでに被害が始まっている可能性も。

自分でできる簡単チェックポイント

「プロに頼む前にまずは自分で確認したい」という方のために、自宅で簡単にできるチェックポイントを紹介します。

  • 基礎部分にひび割れや蟻道(土のトンネル)がないか
  • 畳やフローリングの一部がフカフカしていないか
  • 浴室や洗面所周辺の木部に変色・シミがないか
  • 羽アリを見かけた場所・時期を記録しておく

これらのポイントを押さえておけば、プロへの相談時にも状況を伝えやすくなります。

プロに依頼した場合の点検内容と費用感

専門業者に点検を依頼すると、以下のような内容をチェックしてもらえます。

  • 床下の状態確認(湿気・蟻道・食害の有無)
  • 建物外周や基礎の点検
  • すでに被害のある箇所の特定

点検費用の相場は無料〜5,000円程度。被害がなければ予防のための薬剤処理も可能で、これは1坪あたり8,000円ほど。もし駆除が必要となると、費用は倍以上かかることもあります。被害が広がる前に対策するほうが、コスト的にも安心です。

シロアリ対策は「予防」が鍵!放置するリスクとは?

シロアリ被害を放置すると、木材が腐食し家の耐震性が著しく低下する恐れがあります。大きな地震があれば倒壊リスクも高まるでしょう。また、修繕には数十万円から百万円を超える費用がかかるケースもあります。

さらに、家を売却する際には「シロアリ被害歴」が大きなマイナスポイントとなり、資産価値が下がる原因にも。こうしたリスクを避けるためにも、早めの点検と予防が重要です。

まとめ|家の健康診断は今がベストタイミング!

シロアリは目に見えないところで静かに家を蝕む「沈黙の害虫」です。特に春〜初夏にかけては活動がピークを迎えるため、このタイミングでの点検は非常に効果的。

「うちは大丈夫かな?」と少しでも不安に思ったら、まずはプロの点検を受けてみてください。被害が出てからでは遅いのがシロアリ対策の鉄則です。

点検のご依頼・ご相談は、ぜひ弊社までお問い合わせください。